平成29年度 岩手県立久慈病院 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 182 63 37 83 175 322 774 1066 1061 306
当院は、久慈医療圏(約6万人)において救命救急センターを有した唯一の総合病院です。
救命救急センターでは、ドクターヘリの受け入れ等による超急性期治療を行い、併設する回復期リハビリテーション病棟では、疾患別リハビリを行っております。
また、平成29年11月からは地域包括ケア病棟を新設し、「地域の命と健康を守る」理念のもと、地域の患者さんに安心して治療をうけていただくことができるよう職員一丸となって地域医療に取り組んでおります。
 退院患者数は、前年度と比較してすべての年齢区分でやや減少傾向にありますが、70歳以上の割合は増加しておます。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
消化器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 副傷病なし 72 12.49 10.61 2.78 74.57
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 51 21.80 20.83 13.73 84.06
060020xx04x0xx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 手術・処置等2なし 38 9.66 8.73 0.00 75.74
060335xx99x00x 胆嚢水腫、胆嚢炎等 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 19 15.86 10.91 0.00 74.58
060140xx97x00x 胃十二指腸潰瘍、胃憩室症、幽門狭窄(穿孔を伴わないもの) その他の手術あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 16 9.00 10.71 0.00 68.75
▶最も多いのは、前年度同様「胆管(肝内外)結石、胆管炎」で総胆管結石が最も多く、およそ6割が救急入院です。
▶2番目も前年度同様「誤嚥性肺炎」で2型糖尿病等の消化器系併存症がある患者さんが多い傾向の救急入院です。
▶3番目は、「胃の悪性腫瘍」で内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術を目的とした予定入院です。
▶4番目は、「胆嚢水腫、胆嚢炎等」で胆石性胆嚢炎が最も多く、およそ9割が救急入院です。
▶5番目は、「胃十二指腸潰瘍、胃憩室症、幽門狭窄(穿孔を伴わないもの)」で急性出血性胃潰瘍、十二指腸潰瘍による救急入院です。
▶DPC対象外症例では、内視鏡的大腸ポリープ切除術を施行した症例(「平成29年度短期滞在手術等基本料3」)が242症例あります。
循環器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 101 3.38 3.03 0.00 71.07
050130xx99000x 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 80 19.06 17.71 8.75 83.45
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 51 23.59 20.83 17.65 86.88
050050xx02000x 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1,2あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 51 4.06 4.62 0.00 70.08
050210xx97000x 徐脈性不整脈 手術あり 手術・処置等1なし、1,3あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 29 14.72 11.21 3.45 78.83
▶最も多いのは、前年度同様「狭心症、慢性虚血性心疾患」で無症候性心筋虚血、陳旧性心筋梗塞、不安定狭心症、労作性狭心症によるものが多く、カテーテル検査を行うものでおよそ90%が予定入院です。
▶2番目も前年度同様「心不全」で2型糖尿病等の消化器系併存症がある患者さんが多い傾向の救急入院です。
▶3番目の1つ目は、「誤嚥性肺炎」で昨年度より10症例増加しています。
▶3番目の2つ目は、「狭心症、慢性虚血性心疾患」で最も多いものと同様に無症候性心筋虚血、不安定狭心症、労作性狭心症によるものが多く、経皮的ステント留置術や経皮的冠動脈形成術を行うものでおよそ90%が予定入院です。
▶5番目は、「徐脈性不整脈」で洞不全症候群、房室ブロックによるものが多く、ペースメーカー移植術や交換術を行うものでおよそ60%が救急入院です。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2なし 副傷病なし 31 4.42 6.32 0.00 4.58
140010x199x00x 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 30 5.73 6.18 0.00 0.00
040090xxxxxx0x 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 副傷病なし 20 4.65 5.94 5.00 0.60
040070xxxxx0xx インフルエンザ、ウイルス性肺炎 手術・処置等2なし 15 4.53 6.03 0.00 3.33
030270xxxxxxxx 上気道炎 10 3.90 4.84 0.00 0.40
▶最も多いのは、「喘息」で年齢別では3歳が最も多く、6歳以下がおよそ80%占めている救急入院です。
▶2番目は、「妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上)」で新生児黄疸、新生児一過性多呼吸、胎児の羊水感染症によるものが多く、当院で出生後に直接入院する場合が多いです。
▶3番目は、「急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他)」でRSウイルスによる細気管支炎が多く、年齢別では0歳児が最も多くおよそ60%を占めている救急入院です。
▶4番目は、「インフルエンザ、ウイルス性肺炎」でインフルエンザ、RSウイルス、ヒトメタニューモウイルスによるものが多い救急入院です。
▶5番目は、「上気道炎」で1歳以下の患者さんが多い救急入院です。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050180xx97xxxx 静脈・リンパ管疾患 その他の手術あり 41 2.02 3.20 0.00 66.10
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 30 12.40 8.98 0.00 76.67
060035xx01000x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 22 19.14 15.61 9.09 72.41
060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など) 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 20 7.75 6.64 10.0 59.40
060150xx03xxxx 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 16 8.81 5.56 0.00 41.94
▶最も多いのは、前年度同様「静脈・リンパ管疾患」で下肢静脈瘤血管内焼灼術を施行する予定入院で女性がおよそ65%、男性がおよそ35%となっています。
▶2番目は、「ヘルニアの記載のない腸閉塞」で癒着性イレウスが最も多く、87%が救急入院です。
▶3番目は、「結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍」でS状結腸癌が最も多く、次いで上行結腸癌、横行結腸癌、下行結腸癌、盲腸癌となっています。腹腔鏡による切除術が68%を占めています。
▶4番目は、「胆嚢疾患(胆嚢結石など)」で胆のう結石症によるもので腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行した症例です。
▶5番目は、「虫垂炎」で腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの)を施行した症例で94%が救急入院です。
▶DPC対象外症例では、鼠径ヘルニア手術(15歳以上)を施行した症例(「平成29年度短期滞在手術等基本料3」)が28症例あります。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160760xx97xx0x 前腕の骨折 手術あり 副傷病なし 68 2.00 5.21 0.00 65.91
160800xx01xxxx 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 57 49.70 27.09 12.28 78.16
160850xx97xx0x 足関節・足部の骨折、脱臼 その他の手術あり 副傷病なし 21 3.90 9.49 0.00 50.29
160740xx97xx0x 肘関節周辺の骨折・脱臼 手術あり 副傷病なし 13 2.69 5.16 0.00 32.00
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 12 43.08 25.09 0.00 74.83
▶最も多いのは、前年度同様「前腕の骨折」で骨折観血的手術や骨内異物除去術を施行した症例で女性がおよそ84%、男性がおよそ16%となっています。
▶2番目も前年度同様「股関節大腿近位骨折」です。平均在院日数(自院)が平均在院日数(全国)と比較し長いのは、併設する回復期リハビリテーション病棟(以下、「回復期リハ」)で急性期治療後も継続した治療を行っているためです。(回復期リハを除く平均在院日数は、13.75日)
▶3番目も前年度同様「足関節・足部の骨折、脱臼」で骨折観血的手術や骨内異物除去術を施行した症例で男女の有意差はありませんでした。
▶4番目は、「肘関節周辺の骨折・脱臼」骨折観血的手術や骨内異物除去術を施行した症例で女性がおよそ23%、男性がおよそ77%となっています。
▶5番目は、「膝関節症(変形性を含む。)」で人工関節置換術を施行した症例で2番目の症例同様に平均在院日数(自院)が平均在院日数(全国)と比較し長いのは、回復期リハで急性期治療後も継続した治療を行っているためです。(回復期リハを除く平均在院日数は、15.08日)
形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2なし - - 8.50 - -
070010xx010x0x 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術等 手術・処置等1なし 副傷病なし - - 5.80 - -
160200xx0200xx 顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む。) 鼻骨骨折整復固定術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし - - 5.60 - -
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▶最も多いのは、前年度同様「皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外)」で皮膚悪性腫瘍切除術を施行した症例です。
▶2番目は、「骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。)」で四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術、骨腫瘍切除術を施行した症例です。
▶3番目は、「顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む。)」で頬骨骨折観血的整復術、鼻骨骨折整復固定術を施行した症例です。
 ※患者数が10未満のため、平均在院日数(全国)以外は「-」表示しています。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010040x099x00x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 29 30.41 19.10 44.83 74.52
010040x099x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 26 11.77 9.68 11.54 75.77
010069xx99000x 脳卒中の続発症 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 19 6.21 9.92 5.26 63.74
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 15 15.07 6.32 6.67 66.13
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 12 25.05 7.34 0.00 65.42
▶最も多いのは、前年度同様「非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満)」で脳内出血によるものです。
平均在院日数(自院)が平均在院日数(全国)と比較し長いのは、併設する回復期リハビリテーション病棟(以下、「回復期リハ」)や地域包括ケア病棟(以下、「包括ケア」)で急性期治療後も継続した治療を行っているためです。(回復期リハ、包括ケアを除く平均在院日数は、17.32日)
▶2番目も前年度同様「頭蓋・頭蓋内損傷」で外傷性慢性硬膜下血腫が最も多いです。
▶3番目は、「脳卒中の続発症」で脳梗塞や脳出血による後遺症に対してボツリヌス療法を施行しているものです。
▶4番目は、「てんかん」で症候性てんかんによるものが最も多い救急入院です。
▶5番目は、「頭蓋・頭蓋内損傷」で急性硬膜下血腫、外傷性くも膜下血腫、急性硬膜外血腫によるものです。
最も多いもの同様に平均在院日数(自院)が平均在院日数(全国)と比較し長いのは、併設する回復期リハや包括ケアで急性期治療後も継続した治療を行っているためです。(回復期リハ、包括ケアを除く平均在院日数は、10.91日)
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120170xx99x0xx 早産、切迫早産 手術なし 手術・処置等2なし 10 8.40 20.41 0.00 29.20
120165xx99xxxx 妊娠合併症等 手術なし - - 12.02 - -
120180xx99xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 手術なし - - 6.70 - -
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▶最も多いのは、「早産、切迫早産」です。
当院では、正常分娩のみの対応とさせていただいております。ハイリスク分娩は密接な連携のもとに岩手県立二戸病院に搬送させていただいております。
▶2番目は、「妊娠合併症等」で悪阻によるものの救急入院が82%を占めています。
▶3番目は、「胎児及び胎児付属物の異常」で前期破水や胎児発育不全によるものが多いです。
▶平成29年度の分娩件数は195件で平成28年度より13件増加しています。
 ※患者数が10未満のため、平均在院日数(全国)以外は「-」表示しています。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
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▶DPC対象外症例では、成熟性白内障に対して水晶体再建術を施行した症例(「平成29年度短期滞在手術等基本料3」)が349症例あります。
 ※患者数が10未満のため、平均在院日数(全国)以外は「-」表示しています。
神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 54 37.41 20.83 24.07 82.15
010060x2990421 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 副傷病2あり発症前Rankin Scale 0、1又は2 18 66.06 31.48 11.11 77.28
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2 12 35.42 16.38 8.33 68.08
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▶最も多いのは、前年度同様「誤嚥性肺炎」でパーキンソン病(症候群)、脳梗塞後遺症、2型糖尿病などの様々な併存症がある症例が多いです。
退院先としては、在宅等66%、転院24%、介護老人保健施設6%、死亡4%となっています。
▶2番目は、「脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満)」で定義副傷病名として、尿路の感染症や誤嚥性肺炎がある症例が多いです。
平均在院日数(自院)が平均在院日数(全国)と比較し長いのは、併設する回復期リハビリテーション病棟(以下、「回復期リハ」)や地域包括ケア病棟(以下、「包括ケア」)で急性期治療後も継続した治療を行っているためです。(回復期リハ、包括ケアを除く平均在院日数は、27.59日)
▶3番目は、「脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満)」で定義副傷病名がない症例です。
平均在院日数(自院)が平均在院日数(全国)と比較し長いのは、併設する回復期リハビリテーション病棟(以下、「回復期リハ」)や地域包括ケア病棟(以下、「包括ケア」)で急性期治療後も継続した治療を行っているためです。(回復期リハ、包括ケアを除く平均在院日数は、15.86日)
 ※患者数が10未満のため、平均在院日数(全国)以外は「-」表示しています。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110070xx0200xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 33 6.15 7.31 0.00 74.15
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし 25 10.40 12.34 0.00 69.32
110080xx9905xx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等25あり 10 13.10 10.64 0.00 70.00
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▶最も多いのは、「膀胱腫瘍」で膀胱癌に対して膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)を施行した予定入院によるものです。
▶2番目は、「腎臓または尿路の感染症」で急性腎盂腎炎による救急入院です。
▶3番目は、「前立腺の悪性腫瘍」で去勢抵抗性前立腺癌に対して化学療法を施行した予定入院によるものです。
▶DPC対象外症例では、「前立腺癌の疑い」に対して前立腺針生検を施行した症例(「平成29年度短期滞在手術等基本料3」)が53症例あります。
 ※患者数が10未満のため、平均在院日数(全国)以外は「-」表示しています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 41 16 20 - - 16 1 6,7
大腸癌 10 27 46 15 30 23 1 6,7
乳癌 11 - 12 - 11 - 1 6,7
肺癌 - - - - - - 1 7
肝癌 - - - - - 13 1 7
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
【定義】
 5大癌と呼ばれる胃癌・大腸癌・乳癌・肺癌・肝癌の患者数を初発のUICC病期分類及び再発に分けて集計しています。
 ◆UICC分類◆
   国際対がん連合(UICC)によって定められた「①原発巣の大きさと進展度、②所属リンパ節への転移状況、③遠隔転移の有無」の3要素によって各癌を
  Ⅰ期(早期)~Ⅳ期(末期)の4病期(ステージ)に分類するもの
 ※一連の治療期間に入退院を繰り返すなどを行った場合は、同一患者さんに入退院を繰り返した回数分をかけた延患者数とする。
  
▶平成29年度は、大腸癌の患者数が最も多く、次いで胃癌、乳癌、肺癌・肝癌の順になります。
▶当院で確定診断されないものについては、ステージ分類ができないため不明となっています。
 ※患者数が10未満は「-」表示しています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 - - -
中等症 43 16.16 74.37
重症 15 20.00 85.27
超重症 - - -
不明 - - -
成人市中肺炎では、次の項目にいくつ該当があるかで重症度分類をしています。
 1.男性70歳以上、女性75歳以上 2.BUN21㎎/dL以上mまたは脱水あり 3.SpO₂90%以下(PaO₂60Torr以下) 4.意識障害あり  Jijyou
 5.血圧(収縮期)90㎜Hg以下該当項目数0は軽症、1~2は中等症、3は重症、4~5は超重症となります。
▶およそ63%が中等症です。
▶軽症の平均年齢は47.50歳、超重症は87.63歳となっており、重症度が高くなると平均年齢も比例して高くなっています。
▶平成28年度と比較すると軽症は減少し、中等症・重症が増加しています。
 ※患者数が10未満は「-」で表示しています。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 135 43.30 77.66 25.83
その他 16 35.00 82.00 1.99
▶アテローム血栓性脳梗塞が最も多く、次いでラクナ梗塞、心原性脳塞栓症が多くなっています。
▶当院では、救命救急センター・急性期一般病棟・地域包括ケア病棟(以下、「包括ケア」)・回復期リハビリテーション(以下、「回復期リハ」)病棟を併設することで超急性期から回復期まで自院で提供することができる体制を整えています。
▶回復期リハ・包括ケアを除く病棟での平均在院日数は、「発症から3日以内」では21.47日、「その他」では18.40日となっています。
▶平成28年度と比較すると「発症から3日以内」は4人増加、「その他」は9人減少しています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
消化器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 251 0.65 2.17 0.40 68.18
K6871 内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみのもの) 47 6.09 9.43 4.26 76.53
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層) 36 2.08 6.36 0.00 75.92
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 36 5.69 14.64 2.78 76.00
K654 内視鏡的消化管止血術 23 1.70 6.91 0.00 70.91
▶最も多い手術は、前年度同様「内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(直径2㎝未満)」で大腸ポリープに対して内視鏡的に切除するもので平成28年度より43件増加しています。
▶2番目は、「内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみのもの)」で十二指腸にある主乳頭という胆管と膵管の出口を内視鏡を用いて切開するものです。 総胆管結石などに対して施行したり、内視鏡的胆道ドレナージなどほかの手技の補助として施行されています。
▶3番目の1つ目は、「内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層)」で粘膜層にとどまっている早期胃癌に対して内視鏡下に切除術を施行するものです。
▶3番目の2つ目は、「内視鏡的胆道ステント留置術」で胆管腫瘍や結石で胆汁の流れが障害され、黄疸や胆管炎になってる症例に対して、胆管の出口から内視鏡を用いてステントを挿入して胆汁の流れをよくするものです。
▶5番目は、「内視鏡的消化管止血術」で内視鏡で消化管出血を止血するものです。
循環器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 53 1.85 3.92 0.00 71.06
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極) 35 6.11 12.94 5.71 78.77
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症) 19 0.11 14.79 0.00 77.18
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 11 2.82 3.27 0.00 77.57
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▶最も多いもの、3番目のものは「経皮的冠動脈ステント留置術」で経皮的冠動脈形成術による病変拡張後の急性冠閉塞、再狭窄を補うために狭窄部を拡張後、ステントで補強するものです。不安定狭心症、急性心筋梗塞、その他に分けられます。
▶2番目は、「ペースメーカー移植術(経静脈電極)」で心臓に電気刺激を与えて心拍動を起こさせる装置である人工ペースメーカーの移植術やバッテリー消耗、電気回路の故障などの場合に行われる交換術が施行されます。
▶4番目は、「四肢の血管拡張術・血栓除去術」で動脈硬化などによる血管の狭窄や閉塞をカテーテルで拡張したり、ステントを留置したりすることで元通りの太さの血管にする治療です。また、血栓によって閉塞した場合はその血栓を取り除きます。
  ※患者数が10未満のため、平均在院日数(全国)以外は「-」表示しています。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K617-4 下肢静脈瘤血管内焼灼術 41 0.00 1.02 0.00 66.10
K6335 鼠径ヘルニア手術 30 1.30 3.37 0.00 67.77
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 26 2.88 6.77 7.69 59.31
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 19 5.16 13.37 5.26 71.89
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 16 0.88 6.94 0.00 41.94
▶最も多いものは、前年度同様「下肢静脈瘤血管内焼灼術」で下肢静脈瘤疾患で弁不全の静脈にレーザー照射を行うことで静脈を焼灼し、血管を閉塞させる手術です。 低侵襲で日常生活への復帰が早いというメリットがあります。
▶2番目は、「鼠径ヘルニア手術」で鼠径ヘルニアに対して施行される手術です。
▶腹腔鏡下手術とはお腹の中に腹腔鏡という細長いカメラを入れ、お腹の中の様子をテレビモニタで見ながら細長い鉗子という器具を使って行う手術です。
▶3番目は、「腹腔鏡下胆嚢手術」で胆のう結石症や胆石性胆のう炎疾患に対して施行された胆嚢を取り出す手術です。
▶4番目は、「腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術」でS状結腸癌、横行結腸癌、上行結腸癌、下行結腸癌対して施行された切除術です。
▶5番目は、「腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの)」で垂炎疾患に対して施行された切除術です。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0483 骨内異物(挿入物を含む)除去術(前腕,下腿) 67 0.10 1.24 0.00 62.64
K0461 骨折観血的手術(肩甲骨,上腕,大腿) 61 2.33 36.16 9.84 74.18
K0462 骨折観血的手術(前腕,下腿,手舟状骨) 55 0.55 6.82 0.00 64.91
K0463 骨折観血的手術(鎖骨,膝蓋骨,手(舟状骨を除く),足,指(手,足)その他) 21 0.67 6.33 0.00 59.24
K0811 人工骨頭挿入術(肩,股) 18 4.67 46.67 11.11 77.28
▶最も多いものは、「骨内異物(挿入物を含む)除去術(前腕,下腿)」で、骨折観血的手術で内副子(ねじ、プレート、髄内釘など)固定を行ったのち、骨癒合が完成してから内副子の抜去を行うものです。
▶2・3・4番目は、骨折部を手術的に開き、直接整復と内固定を行う骨折観血的手術で多い順に大腿、前腕、下腿、上腕、鎖骨、膝蓋骨、足、指、手(舟状骨)となっています。
▶5番目は、大腿骨頚部骨折に対して行う「人工骨頭挿入術」です。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 32 1.13 9.88 9.38 79.03
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) - - - - -
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術(その他) - - - - -
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▶最も多いものは、「慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術」で外傷性慢性硬膜下血腫に対して施行するもので穿頭して抽出し、さらに洗浄し、ドレナージを行ったものです。
  ※患者数が10未満のため、平均在院日数(全国)以外は「-」表示しています。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他のもの) 349 1.00 1.00 0.00 75.33
K2822 水晶体再建術(眼内レンズを挿入しない場合) - - - - -
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▶最も多いものは、「水晶体再建術」です。
水晶体の混濁で視力が低下した場合に混濁した水晶体を除去しただけでは、通常は網膜に焦点が合わなくなるので、代わりのレンズが必要になります。人工的に挿入するレンズを眼内レンズと呼び、白内障のほとんどの手術で挿入を行います。まれに、眼内レンズを挿入しなくても術後の屈折が正視に近くなる場合や合併症のため、一時的に眼内レンズを挿入しないほうがいい場合は、挿入しない場合もあります。
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泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用のもの) 34 1.00 4.26 0.00 74.62
K610-3 内シャント又は外シャント設置術 19 12.63 17.89 0.00 65.05
K616-4 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 10 2.80 2.90 0.00 65.00
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▶最も多いものは、前年度同様「膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用のもの)」で膀胱がんに対する手術です。
尿道から内視鏡を挿入して、膀胱内の腫瘍を切除する手術です。
▶2番目は、「内シャント又は外シャント設置術」で腎臓機能が低下して、血液透析が必要になった場合や設置しているシャントに閉塞や狭窄が伴った場合に内シャントを設置する手術です。
▶3番目は、「経皮的シャント拡張術・血栓除去術」で尿管狭窄に対し、経尿道的にバルーンで拡張または尿管内から切開してカテーテルを留置する手術です。
 ※患者数が10未満のため、平均在院日数(全国)以外は「-」表示しています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる 13 0.32
180010 敗血症 同一 - -
異なる 19 0.47
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる 15 0.37
180040 手術・処置等の合併症 同一 23 0.57
異なる - -
▶「播種性血管内凝固症候群」は、感染症などによって起こる全身の重篤な状態です。入院契機と異なる場合が多く、入院契機の一例としては、心原性脳塞栓症や敗血症性ショックがあります。
▶「敗血症」は、感染症によって起こる全身性炎症反応の重篤な状態です。入院契機と異なる場合が多く、最も多い入院契機は誤嚥性肺炎です。
▶「真菌症感染症」は、真菌による感染症です。入院契機と異なる場合が多く、最も多い入院契機は心原性脳塞栓症です。
▶「手術・処置等の合併症」は、手術や処置後一定割合発生する病態です。胆管ステント閉塞、透析シャント閉塞や狭窄によるものが多い傾向にあります。

※患者数が10未満は「-」で表示しています。
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