平成30年度 岩手県立久慈 病院指標

▶最も多い症例は「小腸大腸の良性疾患（良性腫瘍を含む。）」で定義副傷病がない症例です。大腸ポリープが最も多く、内視鏡的大腸ポリープ切除術を目的とした入院で、全件予定入院です。
▶２番目は「胆管（肝内外）結石」で、総胆管結石が最も多く、約70％が緊急入院です。
▶３番目は「誤嚥性肺炎」で、全件緊急入院です。
▶４番目は「小腸大腸の良性疾患（良性腫瘍を含む。）」で、定義副傷病として頻脈性不整脈や心不全等がある症例が多いです。、内視鏡的大腸ポリープ切除術を目的とした入院で、全件予定入院です。
▶５番目は「肝嚢、肝外胆管の悪性腫瘍」で胆管癌が最も多く、内視鏡的胆道ステント留置術、内視鏡的乳頭切開術を目的とした入院で、約70％が緊急入院です。

▶最も多い症例は「狭心症、慢性虚血性心疾患」で無症候群性心筋虚血、不安定狭心症、労作性狭心症によるものが多く、カテーテル検査を目的とした入院で、約95％が予定入院です。
▶２番目は「心不全」で、約85％が緊急入院です。
▶３番目は「狭心症、慢性虚血性心疾患」で、最も多い症例と同様に無症候群性心筋虚血、不安定狭心症、労作性狭心症によるものが多く、経皮的冠動脈ステント留置術や経皮的冠動脈形成術を目的とした入院で、約85％が予定入院です。
▶４番目は「徐脈性不整脈」で洞不全症候群によるものが多く、ペースメーカー移植術や交換術を目的とした入院で、約55％が緊急入院です。
▶５番目は「誤嚥性肺炎」で、約100％緊急入院で、昨年度より16症例減少しています。

▶最も多い症例は「妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害（出生時体重2500g以上）」で、新生児黄疸によるものが多く、当院で出生後に直接入院する症例が多いです。
▶２番目は「急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症」でRSウィルスによる細気管支炎が多く、０歳児が約50％を占めている緊急入院です。
▶３番目は「喘息」で、年齢別には０歳児が最も多く、６歳以下が約75％占めている緊急入院です。
▶４番目は「熱性けいれん」で、年齢別には1歳児が最も多く、全症例６歳以下の緊急入院です。
▶５番目は「インフルエンザ、ウイルス性肺炎」で、ヒトメタニューモウィルス、ＲＳウィルスによるものが多い緊急入院です。
※　患者数が10未満のため、平均在院日数（全国）以外は「-」表示しています。

▶最も多い症例は「静脈・リンパ管疾患」で、下肢静脈瘤血管内焼灼術を目的とした予定入院で、女性が約65％男性が約35％となっております。
▶２番目は「鼠径ヘルニア（15歳以上）」で、鼡径ヘルニア手術、腹腔鏡下鼠径ヘルニア術を目的とした予定入院です。
▶３番目は「胆嚢疾患（胆嚢結石など）」で、胆のう結石症によるものが多く、腹腔鏡下胆嚢摘出術を目的とした予定入院です。
▶４番目は「結腸（虫垂を含む。）の悪性腫瘍」で、S状結腸癌によるものが多く、腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術を目的とした予定入院です。
▶５番目は「虫垂炎」で急性虫垂炎によるものが多く、腹腔鏡下虫垂切除術を目的とした入院で、約80％が緊急入院です。

▶最も多い症例は「前腕の骨折」で、骨折観血的手術や骨内異物除去術を目的とした予定入院です。
▶２番目は「股関節・大腿近位の骨折」で、骨折観血的手術や人工骨頭挿入術を目的とした予定入院です。平均在院日数（自院）が平均在院日数（全国）と比較して長いのは、併設する回復期リハビリテーション病棟（以下、「回復期リハ」）で急性期治療後、リハビリ治療を行っているためです。（回復期リハを除く平均在院日数は、16.18日）
▶３番目は「手関節周辺の骨折・脱臼」で、骨折経皮的鋼線刺入固定術を目的とした予定入院です。
▶４番目は「上肢末梢神経麻痺」で、手根管開放手術や神経剥離術を目的とした予定入院です。
▶５番目は「肘関節周辺の骨折」で、骨折観血的手術や関節内骨折観血的手術を目的とした予定入院です。

▶最も多い症例は「先天性耳瘻孔、副耳」で、先天性耳瘻管摘出術を目的とした予定入院です。
▶２番目は「顔面損傷（口腔、咽頭損傷を含む。）」で、顔面骨折のうち、鼻骨骨折整復固定術を目的とした予定入院です。
▶３番目は「皮膚の悪性腫瘍（黒色腫以外）」で、久慈医療圏の患者層の高齢化に伴う患者数が増加したもの。分層植皮術や皮膚悪性腫瘍切除術を目的とした入院です。
※　患者数が10未満のため、平均在院日数（全国）以外は「-」表示しています。

▶最も多い症例は「頭蓋・頭蓋内損傷」で、外傷性慢性硬膜下血腫によるものが多く、慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術を目的とした入院で、約85％が緊急入院です。
▶２番目は「非外傷性頭蓋内血腫非外傷性硬膜下血腫以外）（JCS10未満）」で被殻出血による緊急入院です。平均在院日数（自院）が平均在院日数（全国）と比較して長いのは、併設する回復期リハビリテーション病棟（以下、「回復期リハ」）や地域包括ケア病棟（以下、「包括ケア」）で急性期治療後、リハビリ治療を行っているためです。（回復期リハ、地域包括を除く平均在院日数は22.32日）
▶３番目は「てんかん」で、症候性てんかんによるものが多い緊急入院です。
▶４番目は「非外傷性頭蓋内血腫（非外傷性硬膜下血腫以外）（JCS10以上）」で、視床出血による緊急入院です。平均在院日数（自院）が平均在院日数（全国）と比較して長いのは、併設する回復期リハビリテーション病棟（以下、「回復期リハ」）や地域包括ケア病棟（以下、「包括ケア」）で急性期治療後、リハビリ治療を行っているためです。（回復期リハ、地域包括を除く平均在院日数は13.8日）
▶５番目は「脳梗塞（脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満）」でアテローム血栓性脳梗塞による緊急入院です。平均在院日数（自院）が平均在院日数（全国）と比較して長いのは、併設する回復期リハビリテーション病棟（以下、「回復期リハ」）や地域包括ケア病棟（以下、「包括ケア」）で急性期治療後、リハビリ治療を行っているためです。（回復期リハ、地域包括を除く平均在院日数は15.4日）

▶最も多い症例は「胎児及び胎児付属物の異常」で、前期破水による入院です。
▶２番目は「早産、切迫早産」です。当院では、正常分娩のみの対応させていただいております。ハイリスク分娩は密接な連携のもとに岩手県立二戸病院に搬送させていただいております。
▶３番目は「妊娠高血圧症候群関連疾患」で、妊娠高血圧症候群によるものが多く、約75％が緊急入院です。
※　患者数が10未満のため、平均在院日数（全国）以外は「-」表示しています。

▶最も多い症例は「白内障、水晶体の疾患」で、成熟性白内障によるものが多く、水晶体再建術を目的とした予定入院です。
▶２番目は「眼損傷」で、外傷性角膜穿孔によるものが多く、角膜・強膜縫合術を目的とした緊急入院です。
※　患者数が10未満のため、平均在院日数（全国）以外は「-」表示しています。

▶最も多い症例は「誤嚥性肺炎」で、パーキンソン病やアルツハイマー型認知症などの併存症がある症例が多い緊急入院です。
▶２番目は「脳梗塞（脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満）」で、心原性脳塞栓症によるものが多い緊急入院です。平均在院日数（自院）が平均在院日数（全国）と比較して長いのは、併設する回復期リハビリテーション病棟（以下、「回復期リハ」）や地域包括ケア病棟（以下、「包括ケア」）で急性期治療後、リハビリ治療を行っているためです。（回復期リハ、地域包括を除く平均在院日数は15.73日）
▶３番目は「脳梗塞（脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満）
」で、心原性脳塞栓症によるものが多く、定義副傷病として肺炎、誤嚥性肺炎、尿路感染症がある症例です。平均在院日数（自院）が平均在院日数（全国）と比較して長いのは、併設する回復期リハビリテーション病棟（以下、「回復期リハ」）や地域包括ケア病棟（以下、「包括ケア」）で急性期治療後、リハビリ治療を行っているためです。（回復期リハ、地域包括を除く平均在院日数は36日）
※　患者数が10未満のため、平均在院日数（全国）以外は「-」表示しています

▶最も多い症例は「前立腺の悪性腫瘍」で、前立腺癌の疑いによる前立腺針生検を目的とした予定入院です。
▶２番目は「腎臓または尿路の感染症」で、急性腎盂腎炎による緊急入院です。
▶３番目は「膀胱腫瘍」で、膀胱癌に対して膀胱悪性腫瘍手術（経尿道的手術）を目的とした予定入院です。
▶４番目は「慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全
」で、慢性腎臓病による透析治療のための内シャント設置術を目的とした予定入院です。
▶５番目は「慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全」で、４番目と同じ慢性腎臓病による緊急入院です。

▶最も多い手術は、「内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術（長径２ｃｍ未満）」で大腸ポリープに対して内視鏡的に切除するものです。
▶２番目は「内視鏡的胆道ステント留置術」で胆管腫瘍や結石で胆汁の流れが障害され、黄疸や胆管炎になっている症例に対して胆管の出口から内視鏡を用いてステントを挿入して胆汁の流れをよくするものです。
▶３番目は「内視鏡的乳頭切開術（乳頭括約筋切開のみのもの）」で十二指腸にある主乳頭という胆管と膵管の出口を内視鏡を用いて切開するものです。総胆管結石などに対して施行したり、内視鏡的胆道ドレナージなどほかの手技の補助として施行されています。
▶４番目は「内視鏡的消化管止血術」で内視鏡を用いて消化管の出血を止血するものです。
▶５番目は「内視鏡的乳頭切開術（胆道砕石術を伴う）」です。３番目の内視鏡的乳頭切開術（乳頭括約筋切開のみのもの）では摘出できない大きさの結石に対して、超音波等を用いて破砕した後、摘出するものです。

▶最も多い手術、３番目および４番目の手術は、「経皮的冠動脈ステント留置術」で経皮的冠動脈形成術による病変拡張後の急性冠閉塞、再狭窄を補うために狭窄部を拡張後、ステントで補強するものです。不安定狭心症、急性心筋梗塞、その他に分けられます。
▶２番目は「ペースメーカー移植術（経静脈電極）」で心臓に電気刺激を与えて心拍動を起こさせる装置である人工ペースメーカーの移植やバッテリー消耗、電気回路の故障などの場合に行われる交換術が施行されます。
※患者数が10未満のため、「-」表示しています。

▶最も多い手術は「下肢静脈瘤血管内焼灼術」で下肢静脈瘤疾患で弁不全の静脈にレーザー照射を行うことで静脈を焼灼し、血管を閉塞させる手術です。低侵襲で日常生活への復帰が早いというメリットがあります。
▶２番目は「腹腔鏡下胆嚢摘出術」で胆のう結石症や胆石性胆のう炎疾患に対して施行される胆のうを取り出す手術です。腹腔鏡下手術とはお腹の中に腹腔鏡という細長いカメラを入れ、お腹の中の様子をテレビカメラで見ながら細長い鉗子という器具を使って行う手術です。低侵襲で開腹手術と比べて日常生活への復帰が早いというメリットがあります。
▶３番目は「鼠径ヘルニア手術」で鼠径ヘルニアに対して、施行される手術です。
▶４番目は「腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術」でS状結腸癌、横行結腸癌、上行結腸癌、下行結腸癌に対して施行される切除術です。腹腔鏡下手術ですので、２番目の腹腔鏡下胆嚢摘出術と同様のメリットがあります。
▶５番目は「抗悪性腫瘍剤動脈，静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置（頭頸部その他に設置した場合）で、悪性性腫瘍の治療の一つである化学療法を実施する前に、抗悪性腫瘍剤を注入するチューブまたは皮下植込型カテーテルアクセスを設置するものです。

▶最も多い手術、２番目、４番目は「骨折観血的手術」で、骨折部を手術的に開き、直接整復と内固定を行う骨折観血的手術で多い順に前腕、大腿、上腕、下腿、鎖骨、足、膝蓋骨、指となっております。
▶３番目は「骨内異物（挿入物を含む）除去術」で、骨折観血的手術で内副子（ねじ、ポレート、髄内釘など）固定を行ったのち、骨癒合が完成してから内副子の抜去を行うものです。
▶５番目は、「人工骨頭挿入術」で大腿骨頚部骨折に対して行うものです。

▶最も多い手術は「慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術」で、外傷性慢性硬膜下血腫に対してしこうするもので穿頭して抽出し、さらに洗浄し、ドレナージを行ったものです。
※患者数が10未満のため、「-」表示しています。

▶最も多い手術は「水晶体再建術」です。水晶体の混濁で視力が低下した場合に混濁した水晶体を除去しただけでは、通常は網膜に焦点が合わなくなるので、代わりのレンズが必要になります。人工的に挿入するレンズを眼内レンズと呼び、白内障のほとんどの手術で挿入を行います。まれに、眼内レンズを挿入しなくても術後の屈折が正視に近くなる場合や合併症のため、一時的に眼内レンズを挿入しないほうがいい場合もあります。
※患者数が10未満のため、「-」表示しています。

▶最も多い手術は「膀胱悪性腫瘍手術（経尿道的手術）（電解質溶液利用のもの）」で膀胱癌に対する手術です。尿道から内視鏡を挿入して、膀胱内の腫瘍を切除する手術です。
▶２番目は「内シャント又は外シャント設置術」で腎臓機能が低下して、血液透析が必要になった場合や設置しているシャントに閉塞や狭窄が伴った場合に内シャントを設置する手術です。
▶３番目は「経皮的シャント拡張術・血栓除去術」で尿管狭窄に対し、経尿道的にバルーンで拡張または尿管内から切開してカテーテルを留置する手術です。
※患者数が10未満のため、「-」表示しています。