令和元年度 岩手県立久慈 病院指標

▶最も多い症例は前年度同様「小腸大腸の良性疾患（良性腫瘍を含む。）」で、定義副傷病がない症例です。大腸ポリープが最も多く、全件予定入院です。
▶２番目は「胆管（肝内外）結石、胆管炎」で、総胆管結石が最も多く、約60％が救急入院です。
▶３番目は「誤嚥性肺炎」で、２型糖尿病等の消化器系併存症がある患者さんが多い傾向の全件救急入院です。
▶４番目は「小腸大腸の良性疾患（良性腫瘍を含む。）」で、定義副傷病として頻脈性不整脈や心不全等がある症例が多いです。内視鏡的大腸ポリープ切除術を目的とした入院で、約97％が予定入院です。
▶５番目は「胃十二指腸潰瘍、胃憩室症、幽門狭窄（穿孔を伴わないもの）」で、急性出血性胃潰瘍が最も多く、全件救急入院です。

▶最も多い症例は「心不全」で、うっ血性心不全が最も多く、約90％が救急入院です。
▶２番目は「狭心症、慢性虚血性心疾患」で、無症候性心筋虚血、不安定狭心症、冠攣縮性狭心症によるのもが多く、カテーテル検査を行うもので、約90％が予定入院です。
▶３番目は「狭心症、慢性虚血性心疾患」で、２番目に多い症例と同様に無症候性心筋虚血、不安定狭心症、労作性狭心症によるものが多く、経皮的冠動脈ステント留置術や経皮的冠動脈形成術を行うもので、約85％が予定入院です。
▶４番目の１つ目は「誤嚥性肺炎」で、約95％が救急入院です。
▶４番目の２つ目は「徐脈性不整脈」で、完全房室ブロック、洞不全症候群によるものが多く、ペースメーカー移植術や交換術を行うもので、約60％が予定入院です。

▶最も多い症例は「妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害（出生時体重2500g以上）」で、新生児黄疸によるものが多く、当院で出生後に直接入院する症例が多いです。
▶２番目は「喘息」で、年齢別には１歳児が最も多く、６歳以下が約90％占めている救急入院です。
▶３番目は「ウイルス性腸炎」でロタウィルス性胃腸炎が最も多く、０歳児が約60％を占めている救急入院です。
▶４番目は「急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症（その他）」で、ＲＳウイルスによる気管支炎が多く、０歳児が約90％を占めている救急入院です。
▶５番目は「熱性けいれん」で、全症例６歳以下の救急入院です。
　※患者数が10未満のため、平均在院日数（全国）以外は「-」表示しています。

▶最も多い症例は前年度同様「静脈・リンパ管疾患」で、下肢静脈瘤血管内焼灼術を施行する予定入院で、女性が約70％男性が約30％となっています。
▶２番目は「胆嚢疾患（胆嚢結石など）」で、胆のう結石症によるもので、腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行した症例です。
▶３番目は「結腸（虫垂を含む。）の悪性腫瘍」で、Ｓ状結腸癌によるものが最も多く、次いで横行結腸癌、盲腸癌、上行結腸癌となっています。腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術を施行しており、約96％が予定入院です。
▶４番目は「鼠径ヘルニア（15歳以上）」で、鼡径ヘルニア手術、腹腔鏡下鼠径ヘルニア術を施行したもので、約90％が予定入院です。
▶５番目は「乳房の悪性腫瘍」で、左乳房下内側部乳癌によるものが最も多く、全件予定入院です。

▶最も多い症例は前年同様「前腕の骨折」で、骨折観血的手術や骨内異物除去術を施行しており、女性が約80％、男性が約20％の予定入院です。
▶２番目も前年度同様「股関節・大腿近位の骨折」で、骨折観血的手術や人工骨頭挿入術を施行しており、約97％が救急入院です。平均在院日数（自院）が平均在院日数（全国）と比較して長いのは、併設する回復期リハビリテーション病棟（以下、「回復期リハ」）で急性期治療後、リハビリ治療を行っているためです。（回復期リハを除く平均在院日数は、17.28日）
▶３番目も前年度同様「手関節周辺の骨折・脱臼」で、骨折観血的手術や骨折経皮的鋼線刺入固定術を施行しており、約94％が予定入院です。
▶４番目も前年度同様「上肢末梢神経麻痺」で、手根管開放手術や神経剥離術を施行した予定入院です。
▶５番目は「四肢筋腱損傷」で、アキレス腱断裂によるものが多く、約87％が予定入院です。

▶形成外科では、６症例が同患者数となっており約90％が予定入院です。
▶「皮膚の良性新生物」は、皮膚、皮下腫瘍摘出術を施行したものです。
▶「母斑、母斑症」は、顔面太田母斑によるものです。
▶「皮膚の良性生物」は、四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術を施行したものです。
▶「手足先天性疾患」は、合指症手術を施行したものです。
▶「線維芽細胞性障害」は、デュプイトレン拘縮手術を施行したものです。
▶この他に、鼻骨骨折整復固定術を施行している顔面損傷（口腔、咽頭損傷を含む。）があります。
　※患者数が10未満のため、平均在院日数（全国）以外は「-」表示しています。

▶最も多い症例は「非外傷性頭蓋内血腫（非外傷性硬膜下血腫以外）（JCS10未満）」で、脳内出血による救急入院です。平均在院日数（自院）が平均在院日数（全国）と比較して長いのは、併設する回復期リハビリテーション病棟（以下、「回復期リハ」）や地域包括ケア病棟（以下、「包括ケア」）で急性期治療後、リハビリ治療を行っているためです。（回復期リハ、地域包括を除く平均在院日数は21.56日）
▶２番目は「非外傷性頭蓋内血腫（非外傷性硬膜下血腫以外）（JCS10以上）」で、視床出血による救急入院です。平均在院日数（自院）が平均在院日数（全国）と比較して長いのは、併設する回復期リハビリテーション病棟（以下、「回復期リハ」）や地域包括ケア病棟（以下、「包括ケア」）で急性期治療後、リハビリ治療を行っているためです。（回復期リハ、地域包括を除く平均在院日数は17.58日）
▶３番目は「脳梗塞（脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満）」でアテローム血栓性脳梗塞等による救急入院です。平均在院日数（自院）が平均在院日数（全国）と比較して長いのは、併設する回復期リハビリテーション病棟（以下、「回復期リハ」）や地域包括ケア病棟（以下、「包括ケア」）で急性期治療後、リハビリ治療を行っているためです。（回復期リハ、地域包括を除く平均在院日数は24日）
▶４番目の1つ目は「脳卒中の続発症」で、脳梗塞後遺症や脳出血後遺症によるものが多く、予定入院です。
▶５番目は「頭蓋・頭蓋内損傷」で、外傷性慢性硬膜下血腫によるものが多く、慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術を施行しており、約80％が救急入院です。

▶最も多い症例は「早産、切迫早産」です。
当院では、正常分娩のみの対応とさせていただいております。ハイリスク分娩は密接な連携のもとに岩手県立二戸病院に搬送させていただいております。
▶２番目は「胎児および胎児付属物の異常」で、前期破水によるものが多いです。
▶３番目は「卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍」で、卵巣癌による、予定入院です。
　※患者数が10未満のため、平均在院日数（全国）以外は「-」表示しています。

▶眼科のDPC症例は「白内障、水晶体の疾患」で、成熟白内障によるものであり、水晶体再建術を施行した予定入院です。

▶最も多い症例は前年度同様「誤嚥性肺炎」で、パーキンソン病やアルツハイマー型認知症などの様々な併存症がある症例が多く、全件救急入院です。
▶２番目は「敗血症」で、全件緊急入院です。
▶３番目は「脳梗塞（脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満）
」で、アテローム血栓性脳梗塞によるものが多く、定義副傷病として肺炎、誤嚥性肺炎、尿路感染症がある症例です。平均在院日数（自院）が平均在院日数（全国）と比較して長いのは、併設する回復期リハビリテーション病棟（以下、「回復期リハ」）や地域包括ケア病棟（以下、「包括ケア」）で急性期治療後、リハビリ治療を行っているためです。（回復期リハ、地域包括を除く平均在院日数は36.1日）
　※患者数が10未満のため、平均在院日数（全国）以外は「-」表示しています。

▶最も多い症例は前年度同様「前立腺の悪性腫瘍」で、前立腺癌の疑いによる前立腺針生検を目的とした予定入院です。前年よりも17症例減少しています。
▶２番目も前年度と同様「腎臓または尿路の感染症」で、急性腎盂腎炎による緊急入院です。
▶３番目も前年度と同様「膀胱腫瘍」で、膀胱癌に対して膀胱悪性腫瘍手術（経尿道的手術）を施行した予定入院です。
▶４番目は「慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全」で、慢性腎臓病による透析治療のための内シャント設置術を施行したもので、約83％が予定入院です。
▶５番目は「慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全」で、４番目と同じ慢性腎臓病によるもので、約56％が予定入院です。
　※患者数が10未満のため、平均在院日数（全国）以外は「-」表示しています。

▶最も多い手術は、前年度同様「内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術（長径２ｃｍ未満）」で、大腸ポリープに対して内視鏡的に切除するものであり、前年度より18件増加しています。
▶２番目は「内視鏡的乳頭切開術（乳頭括約筋切開のみのもの」で、十二指腸にある主乳頭という胆管と膵管の出口を内視鏡を用いて切開するものです。総胆管結石などに対して施行したり、内視鏡的胆道ドレナージなどの他の手技の補助として施行されます。
▶３番目は「内視鏡的胆道ステント留置術」で、胆管腫瘍や結石で胆汁の流れが障害され、黄疸や胆管炎になっている症例に対して、胆管の出口から内視鏡を用いてステントを挿入して胆汁の流れをよくするものです。
▶４番目は「内視鏡的消化管止血術」で、内視鏡を用いて消化管の出血を止血するものです。
▶５番目は「内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術（直径２ｃｍ以上）」です。直径２ｃｍ以上のポリープに対して施行されるものです。

▶最も多い手術、３番目および５番目の手術は、「経皮的冠動脈ステント留置術」で、経皮的冠動脈形成術による病変拡張後の急性冠閉塞、再狭窄を補うために狭窄部を拡張後、ステントで補強するものです。不安定狭心症、急性心筋梗塞、その他に分けられます。
▶２番目は「ペースメーカー移植術（経静脈電極）」で、心臓に電気刺激を与えて心拍動を起こさせる装置である人工ペースメーカーの移植やバッテリー消耗、電気回路の故障などの場合に行われる交換術が施行されます。
▶４番目は「四肢の血管拡張術・血栓除去術」で、動脈硬化などによる血管の狭窄や閉塞をカテーテルで拡張したり、ステントを留置したりすることで元通りの太さの血管にする治療です。また、血栓によって閉塞した場合はその血栓を取り除きます。
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▶最も多い手術は「腹腔鏡下胆嚢摘出術」で、胆のう結石症や胆石性胆のう炎疾患に対して施行される胆のうを取り出す手術です。腹腔鏡下手術とはお腹の中に腹腔鏡という細長いカメラを入れ、お腹の中の様子をテレビカメラで見ながら細長い鉗子という器具を使って行う手術です。低侵襲で開腹手術と比べて日常生活への復帰が早いというメリットがあります。
▶２番目は「下肢静脈瘤血管内焼灼術」で、下肢静脈瘤疾患で弁不全の静脈にレーザー照射を行うことで静脈を焼灼し、血管を閉塞させる手術です。低侵襲で日常生活への復帰が早いというメリットがあります。
▶３番目は「腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術」で、S状結腸癌、横行結腸癌、上行結腸癌、下行結腸癌に対して施行される切除術です。腹腔鏡下手術ですので、１番目の腹腔鏡下胆嚢摘出術と同様のメリットがあります。
▶４番目は「胸水・腹水濾過濃縮再静注法」で、胸水症または腹水症に対して施行されるもので、患者の胸水または腹水を採取し、濾過濃縮して再静注する治療法です。
▶５番目は「腹腔鏡下虫垂切除術（虫垂周囲膿瘍を伴わないもの）」で、垂炎疾患に対して施行された切除術です。

▶最も多い手術、２番目は「骨折観血的手術」で、骨折部を手術的に開き、直接整復と内固定を行う骨折観血的手術で多い順に前腕、大腿、上腕、下腿、鎖骨、足、膝蓋骨、指となっております。
▶３番目、４番目は「骨内異物（挿入物を含む）除去術」で、骨折観血的手術で内副子（ねじ、ポレート、髄内釘など）固定を行ったのち、骨癒合が完成してから内副子の抜去を行うものです。
▶５番目は、「人工骨頭挿入術」で、大腿骨頚部骨折に対して行うものです。

▶最も多い手術は「慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術」で、外傷性慢性硬膜下血腫に対してしこうするもので穿頭して抽出し、さらに洗浄し、ドレナージを行ったものです。
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▶最も多い手術は「水晶体再建術」です。
水晶体の混濁で視力が低下した場合に混濁した水晶体を除去しただけでは、通常は網膜に焦点が合わなくなるので、代わりのレンズが必要になります。人工的に挿入するレンズを眼内レンズと呼び、白内障のほとんどの手術で挿入を行います。まれに、眼内レンズを挿入しなくても術後の屈折が正視に近くなる場合や合併症のため、一時的に眼内レンズを挿入しないほうが良い場合もあります。
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▶最も多い手術は「膀胱悪性腫瘍手術（経尿道的手術）（電解質溶液利用のもの）」で、膀胱癌に対する手術です。尿道から内視鏡を挿入して、膀胱内の腫瘍を切除する手術です。
▶２番目は「内シャント又は外シャント設置術」で、腎臓機能が低下して、血液透析が必要になった場合や設置しているシャントに閉塞や狭窄が伴った場合に内シャントを設置する手術です。
▶３番目は「経皮的シャント拡張術・血栓除去術」で、尿管狭窄に対し、経尿道的にバルーンで拡張または尿管内から切開してカテーテルを留置する手術です。
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