医療関係者の方
地域連携パスについて
がん地域連携クリニカルパスとは・・・

がんの地域連携クリニカルパスとは、がん診療連携拠点病院と地域の医療機関等が作成する役割分担表、地域連携診療計画表及び患者用診療計画表から構成されるがん患者に対する地域における診療全体を体系化したものをいいます。
がん対策基本法に基づくがん対策推進基本計画及びがん診療連携拠点病院の指定用件の見直しに伴い、がん診療における医療機関の役割分担と地域連携を推進することで、がん医療の質の保証と安全の確保を図るため、5大がん(胃がん、大腸がん、肝がん、肺がん、乳がん)の地域連携クリニカルパスの整備が求められています。
がん地域連携クリニカルパスの役割(目的)は・・・
がん地域連携クリニカルパスの役割(目的)は以下のとおりです。
- がん医療の質を保証する
- 患者さんの情報を運ぶ
- 専門外診療の不安を解消し、かかりつけ医の機能を発揮させる
- 医療機関の機能分化、役割分担を推進する
- 終末期医療を含めた見捨てない医療を進める
- 患者さんを中心とした地域のチーム医療を推進する
- 病院完結医療から地域完結医療への移行を支援する
当院で行っている「がん地域連携クリニカルパス」は・・・
当院では、地域の複数のかかりつけ医と連携して、「胃がん」と「大腸がん」のがん地域連携クリニカルパスの運用を、平成23年9月から開始しています。その他の5大がんのがん地域連携クリニカルパスについても、順次運用を行っていく予定です。
いわて医療連携手帳について
がん地域連携クリニカルパスを運用するにあたり、患者さんに「いわて医療連携手帳」をお渡しいたします。この手帳は、岩手県の統一様式として作成されたものですが、久慈地域版として、内容を一部変更しています。この手帳には、当院及び当院と連携を行うかかりつけ医において、患者さんの検査結果などを記入します。また、日常で起こったことなどを、患者さんご自身にも記入していただきます。これにより、当院とかかりつけ医の間で患者さんの情報を共有することが可能となるため、患者さんの診療をスムーズに行うことができ、患者さんがご自身で自分の体と病気を理解し有意義な毎日を過ごすためのお手伝いにもなると考えています。
当院で運用を開始した「胃がん」と「大腸がん」の連携手帳は、以下のリンクから確認できます。